私ども一般社団法人歯科安心安全対策協議会(安対協)は、歯科医院の安心安全に関するあらゆる情報を患者様にわかりやすく提供することを使命として、その趣旨にご賛同を頂いた多くの先生方のご支援により運営されています。

患者様が歯科医院を選ぶにあたって、特に最近の新型コロナウィルス感染症のこともあり最も重視するのは「ともかく、安心安全な治療である」と言うまでもありません。

では、どのような基準で安心安全な歯科医院を選べば良いのでしょうか。

当協議会では厚生労働省の定める施設基準がそれに該当すると考えており、外来環やか強診​を取得している歯科医院からは、国民に対して積極的に情報発信をすべきであると考えております。

当協議会理事長の江藤一洋が座長を務めます厚生労働省の「歯科医師の資質向上等に関する検討会」が2017年12月に提出した中間報告書には、下記のように書かれております。

2 「歯科保健医療ビジョン」について>2.1 概要 > (2)今後の歯科保健医療の需要

  • 国民・患者からは歯科診療所の医療安全対策への取り組み状況に関する情報の需要が高いことから、積極的に情報提供をすることが求められる。

2.3 あるべき歯科医師像とかかりつけ歯科医の機能・役割 > (1)あるべき歯科医師像

  • 歯科医療に関する正確かつ適切な情報の発信により、国民・患者の歯科医療機関や治療等の選択に貢献することが求められる。

2.3 あるべき歯科医師像とかかりつけ歯科医の機能役割 > (2)かかりつけ歯科医の機能役割

  • かかりつけ歯科医が有するべき機能として「患者に対する歯科医療機関の医療安全体制等の情報提供」が重要である。

しかしながら、厚労省の定める医療機関の施設基準は届出制(自己申告)であり、そのため、極めて稀な例ですが、虚偽の届け出を行う医療機関があることも事実です。

このような不透明感を払拭するために、これまでにも第三者機関による実地検証の試みがなくはありませんでしたが、膨大な労力と費用がかかるため普及に至っていないのが現状です。

このような現状を踏まえて、当協議会では施設基準要件を満たしていることをオンラインによる評価を実施したうえで、インターネットを通じて情報開示する歯科医院を認定する制度を創設しました。

具体的には、施設基準として定められた設備の設置状況並びに院内掲示等をホームページ上に掲載している事をオンラインにより確認し、それらの歯科医院を情報開示型歯科医院として認定する仕組みです。

【歯科医師の資質向上等に関する検討会中間報告書抜粋】
※厚生労働省の公開資料より当協議会で一部抜粋強調